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森のフォーラム

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Re:短編小説

[ID:kypikumin]
初めてレスします´∀`文前半はぶっ壊れてますが、気にしないで読んであげて下さい

は、は、はは
あは
ぁあは
「あぁぅぁあぃぁぁ」
いたいよいたいよいたいよいたいよいたいよいたいよいたいよいたいよいたいよいたいよおとうさん
なぐらないでけらないでおかいものいきたくない
いやいやいやいやいやいや

あぁ、まただ。
僕の僕を見た客観的思考の、第一感想だ。

梅雨の蒸し暑さのせいで、体中から汗をだくだくと流し、布団の中で悶える僕。

それはつまり捕らわれている僕。

過去に縛られている、僕。

入ってしまったスイッチが僕の喉から、最早人間のそれとは思えない奇声を絞り出させる。

午前2時、既に喉はカラカラだ。

ははっ、なんて滑稽なものだ。

早く収まればいいのに、うるさいぞ、僕。
あんなちっぽけな事をまだ引きずって、尚も叫び続けて。

ちょっと殴られて、今も頭にへこみがある、だけ
ちょっと切られて、背中に赤黒い筋が残った、だけ。

ちょっとお父さんに虐待された

だけ。だけだけだけだからなんともないからだから

早く、一刻も早く治れ、あの人が、優し過ぎるあの人が来る前に。

「っは、はぁ、っくぁ」
乱れる呼吸は整うことを知らないかのよう。

「がぎ、ぃやだいたいいたいいたい」

そして口からもれでる言葉は呪詛となり、過去を呪う。

トタトタトタ、廊下伝いを歩く、足の音。

あ、僕の、


キィ…と僕の部屋のドアが開く。「ル、カ…?」

あぁ、来ちゃった

「ケっ、はぁっイ」
ケイミ。僕の、義父。

ケイミは、女性よりも艶やかな緑の長髪を揺らし、僕の布団に近づいた。
そうして、決して男らしいとは言えない華奢な腕で、僕の痙攣する上半身を抱いた。

チクリ。古傷が痛んだ。気がした。

「まずは、ゆっくり息をして」

僕の呪詛めいた言葉とは正反対の、柔らかで抑揚のある声。

「っは、ぁはあ、はぁっぼく、は、僕は」

「まだ喋らなくて良いから。ゆっくり思い出して」
うん。
「ここは、どこなの?」
ケイミの家、僕の部屋。
「誰と住んでる?」
ケイミと僕と、ケイミの姪っ子。
「今君は、痛い?」
痛くない。

「今ルカは、どんな生活を送ってるの?」

言いたくない。だってあまりにも陳腐だから。

でも、もしかしたら、僕のような頭のおかしい人間はそれに嫌でも縋って生きていくしかないのかも知れない。

「し、あわせ…かな」
多分ね。

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