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Re:短編小説
流梨
[ID:09029395109]
「わーい!タコ焼き食べるーッ!」
「お前さっきから食ってばっかじゃねぇか」
「いいじゃん別に〜。おじさん!タコ焼き1つちょーだいっ」
「へいよ!」
今俺は、彼女の真奈と夏祭りに来ている。
いつもは真奈から遊びに誘ってくれるのだが、今回は勇気を出して俺が誘った。
こんな事は滅多にない。
にもかかわらず…。
彼女は始めから食ってばかり。
もう少し勇気を出した俺の気持ちも考えてもらいたい。
「悠介ー!綿菓子あるよ!悠介も食べるよねっ」
「………」
「……? 悠介?」
「お前…さっきのタコ焼きはどうした」
「へ?食べたに決まってるじゃん」
「この短時間にか!?」
タコ焼きを買ってからまだ3分程しか経っていないはず。
…なんて早いんだ…。
その姿に、俺は少し疑問を抱いてしまった。
こいつ、俺といて楽しいのか…?
こんな風に食べ歩きをするだけなら、友達と来た方が楽しいと思う。
「真奈…」
「何?」
「お前、俺といて楽しいか?」
「へ?」
「あっ…!」
しまった…!!
つい口が滑って言ってしまった…!!
「あっ、いや…違うんだ。その…」
「……楽しいよ」
「……!!」
真奈が、綿菓子を食べながら言う。
「そりゃあ、大好きな相手といるんだから、楽しいに決まってるでしょ?」
「……!!」
ストレートに言われて、俺の体温が一気に上がった。
なんだか一気に恥ずかしくなった。
「……そうかよ」
「悠介?どうしたの?」
「なんでもないッ」
そう言って俺は、真奈から目をそらした。
恥ずかしさのあまり、返事が怒り気味になってしまう。
「あ…もしかして、照れてる?」
「なッ……!」
思わず真奈の方を振り返る。
なんて事を言うんだ…!
すると、真奈が俺の顔を覗き込んだ。
無理矢理、視線を合わせられる。
「そうやって顔赤くして、顔を斜め下に向けるのは、悠介が照れてる証拠!!」
「なッ……!!!」
そう言っていたずらっぽく笑う姿は、まるで小さな子供のようだ。
なんだか急に可愛いらしく思えた。
そしてやっぱり、恥ずかしくもなった。
「……〜〜ッ」
「あっ!!悠介!!」
思わず俺は、足を早めた。
後ろから真奈の足音がする。
あぁ…。
俺が恥ずかしがらずに『好きだ』と言える日は来るのだろうか。
*****
なんか終り方微妙ですが…。てか全体的に微妙ですが。
ありがとうございました!!
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