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森のフォーラム

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Re:短編小説
虎縞
[ID:tigerhalfowl]
 羨ましかった。
 だってレースルは綺麗で可愛くて、こんな所にいるのに心も素直で洗練されてて……。
 だから、私はレースルを。

 =南の国行きの列車=

 ゴトゴト、と列車は走っている。私や他の女の子や、別の両にいる男達を乗せていつものように。私は窓から外ばかり見ていた。良く晴れてた。多分、家畜用の車両だろうこの私達の両の窓は、窓なんて言えないんだろうけど。今ここにレースルはいない。
 目を閉じてしまうと耳が冴えて、レースルが責められてる声も聞こえて来そうな気がして、私はただぼんやりと外を見続けた。レースルは可愛いから、だから男達はレースルばかりを欲しがった。私はレースルが汚れていくのが嫌だったけど、荒っぽい男達に責められるのは嫌で、そんな臆病な私も嫌で、でも不細工な私にはレースルの代わりに手を上げても、男の手はのべられなかった。
「ただいま、シシィ」
 気の遠くなるくらい外を眺めていると、レースルが帰ってきて一番に私に話しかけてくれた。一番によ!そう思うと飛び上がって叫びたくなった。あぁ、天使みたいに綺麗なあのレースルが!
「お、おかえりなさい、レースル。乱暴されなかった?」
「ううん、大丈夫。バリーさんだったから」
 滑らかな肌の肩から零れて落ちそうなスリップの紐を、レースルは直した。
 他の女の子は、冷たい床に直に投げられたマットに横になって寝ていて、私とレースルは二人きりで小声で話した。終わった後お風呂に入っても来たレースルは、温かい肌をしていて、今にも触れ合いそうなくらい近くにいるとその匂いにくらくらした。
 バリーさんは気弱で、自分で求めてくるくせに、終わると独特の調子でゴメンねゴメンね、と繰り返してお風呂に連れて行く。それが可笑しいんだから、とレースルは笑った。私はそんなバリーさんはレースルを求めに来る時にしか見た事がなかった。
 二人きり、声を殺して、レースルの笑い声を聴きながら甘い匂いに酔って喋っていると、まるで本物の恋人になったみたいでドキドキした。
 列車は、私達を乗せて、聞いただけで降り立った事もない南の国の街に走っていた。


……………………
 唐突にガールズラブが書きなくなってこんな話。うん、虎縞に向かないと改めて思い知りました。

 度々お邪魔しまして申し訳ありません。しばらくここには書かないようにします。今回のは色々あって自分の家には書けない話だったので失礼しました……

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