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Re:短編小説
美里
[ID:want2love]
【真夜中の太陽】
レースのカーテンがはためく。もうとうに南中した空。ライトをつけなくても、十分明るい学習机。
実は私には思いを寄せる人がいて、その人のために勉強をし、いい大学に入るのだとしたら、それはどれだけすばらしいことだろう。
思案。熟考。ものおもいにふける。
思考を止めてはいけない。
ただ強く、私は歩き続ける。
まだ肌寒い風に、ため息がさらわれる。
「私さあ……頑張ってるよねえ」
だって全てを捨てたんだもの。
宝物みたいな、すばらしい日々の約束も、愛のような、あの人たちの優しい温もりも。
応援する、と言われてでてきた。
なのに、もうくじけそうで、それでいて淋しいんだ。
がんばるよ、と言ったのに、もう涙が溢れそうだ。
淋しいのもそうだ。貴重な時間たちを、あんなにも密度濃く過ごして来た人たちだし。
だけどね、私をこうやって立ち止まらせるのは、これからさき、私を襲う不安たちなんだ。私が目標を達成できないと、期待を裏切ることになる。私は八方美人だし、迎合する性格だったから、きっと嫌われたら生きていけない。
シャーペンを静かに置いて、本棚の上の写真立てに手をのばす。この人は、私のかみさまのようなものだ。いつも見ていてくれているような気もするし、この人のためにがんばっているんだから。
この切り抜きの写真立ては、おまもりだ。
いつか私が素敵になって、この人に見られても恥ずかしくない人間になったときに、認めてもらいたい。
私が今までがんばってきたこと。それを、よぉがんばったなあって、頭を撫でて言ってほしい。それだけでいい、となりがほしいわけじゃない。
私の糧はこれだ。今私はこの苦痛と戦う。そしてこの苦痛は、きっと未来、私を励ます糧になるんだ。
だから、そう。深く深く考えるのだ。戦うのをやめてはいけない。今止まっては割に合わないから。
*
現実逃避からか、勉強煮詰まると小説ってぬるっと書けるよね。ていうか結構投稿してるけど暇じゃないんです(笑)
ラ〇クさんの新曲を祝う気持ちに満たされてたのに、これじゃ完全にシ〇さんです本当にありがとうございました。
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