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Re:短編小説
SARAN
[ID:20130113]
サイトで更新している
『5ページに紡ぐ夢物語集』から
「星の王子様」より抜粋。
続きはサイトにて読めます(^^)
夢のような、素敵な気持ちになって下されば、嬉しいです!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「あなた、何故光っているの?」
私は唐突に聞いた。
男ー・・・こうみると、まだ若い。少年といったところか。
・・・私と、同じくらいかしら・・・
少年は、何も答えなかった。
「・・・あなたは人間・・?夢の中には、人間じゃない人がでてきても不思議じゃないわ」
私はゆっくり彼に近づいた。
「・・・怖がらないね」
少年はやっと口を開いた。透き通った、穏やかな声がそう言った。
「・・・えぇ。・・・だって、怖くないもの」
私は正直に答えた。
だって、何もナイフや銃をもっているわけじゃない。
「・・・花を、ね。見たかったんだ」
少年は再び言った。
ポツリとした話し方だった。
「あら。あなたの家に、お花はないの?」
少年は首を振る。
少年の足元に、季節はずれのたんぽぽが咲いているのを、私は見た。
「・・・美しいね」
少年はたんぽぽを見下ろして、静かに笑う。
キレイな顔立ちだった。
・・・ずいぶんと、優しく笑うのね。
「そうね。・・・地面には花があって、上を見れば・・・ほら!星がキレイ!」
私は夜空を見上げ、うれしくなった。
今日も一段と、星は輝く。
「・・・素敵。私、昔から星が大好きなの」
少年は、そんな私の横顔をじっと見つめていた。
私は、はっとそれに気づいて、少年を見た。
「・・・あなた、星みたいね」
そういうと、少年は少し驚いたように目を見張った後、再び微笑んだ。
「そう・・・僕は、星だよ」
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