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Re:短編小説
お茶
[ID:mysoul46]
「一気に寒くなりましたね」
「寒くなったのはわかるけど、なんだ?その格好」
「風邪引くといけないので完全防備です」
「……100歩譲ったとしても、今の季節から雪だるまとか………」
電波が入っているお隣さんであり、幼なじみでもある同級生はファーのついたロングコートに手袋、温かそうなブーツに耳あて、マスクをしていた。本人は完全防備と言っていたが、ただの馬鹿だと思う。
「お前、暑くねぇの?」
「暑くはありません。産熱量が少ないのでちょうどいいです。逆に、ジーパンにシャツは寒くないのですか?」
「ちょっと寒ぃけど、冬服出すのも面倒だしな」
「秋に何を着てよいかわかりませんものね。個人的には、あなたにはこのカーディガンが似合うと思います」
「っうお、どっから出した!?」
「コートの下から、です。サイズが大きめなのであなたでも着れます」
「さんきゅ?」
「いえいえ。風邪を引いてしまっては元も子もないですので」
濃いグレーのカーディガンからは柔らかいにおいがして、普段嗅ぎ慣れないにおいに酔いそうになった。
「あ、それは柔軟剤の香りですよ」
「夢くらい見させろよ」
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特売で売っていた柔軟剤のにおいが好みの香りだったので。
連続投稿すみません…
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